ビクトリア島 昆虫園で虫ざんまい(2)
*虫が苦手な人は閲覧注意。写真もそれ系ばっかりです。
(↑からの続き)
昆虫苦手じゃないよ、私。
ただねえ、巨大ゴキブリを昆虫の仲間に入れてもいいのか、と。
巨大ゴキさんをガラスのショーケースで展示していいのか、と声を大にして言いたい。
かわいいお姉さんが爽やかに「これはコックローチ(ゴキブリ)の仲間でーす。触ってみたい子〜」と子供に問いかけている。
人生で「コックローチ、触ってみたい子〜」というフレーズを聞くとは思わなんだ。文としておかしいだろ?と内心思うも、思いの外、手が上がっている。寒いカナダだから、ゴキさんにあまり馴染みがないせいだろうか?
いかん、、、うちの子らも迷いなくしっかり手を上げている。
さりげなく視界から消えようと後ずさる母。
しかし、時すでに遅く、手のひらに巨大ゴキさんを乗せてもらった娘が、「マミー、写真撮って、早く、早く」と私を呼ぶ。
ぐぬぬ。
仕方がないので、反復横跳びの要領でさっと近寄り、チャチャっと撮って後ずさる。
*がんばった証拠写真
「あれ、マミー、ひょっとしてゴキブリだめ?」と、いぶかる娘。
いや、そもそも、ゴキブリオッケー♡な人っていなくない?
しかし、「いや、別にダメじゃないけどさ」と何がそうさせるのか、謎の強気発言をする私。
すると手にゴキさん乗せたまま、娘が近づいて来る。
来るんじゃないよ!
娘との一進一退の攻防を繰り広げ、やっと追っ払ったと思ったら、次はクモのコーナーに連れていかれる。
色とりどりで、毛がフッサフサのタランチュラ。
うーん、ゴキさんよりマシだが、だからと言ってかわいいわけでもない。
担当のお姉さんが、「残念ながらタランチュラは16歳以上の人しか触らせてあげられないの」と告げる。
まわりの子供らは一斉に、「ええええ」とぶーたれる。
あら残念だったね、君たち。
すると我が娘が
「、、、じゃ、マミーが乗せてよ」と。
え?
「マミー、16歳以上じゃん、手に乗せて見せて」
他の子供らもなぜか私を見つめる。
またしても、謎の力が私を駆り立てる。後には引けない。
で、では、僭越ながら私が、、、。
毛でモコモコのタランチュラが私の手のひらに降ろされる。
別に動きまわるわけでもないし、おもちゃみたいでなんてことない。
むしろ、子供達の羨望の眼差しが心地いい。
大人っていいだろー。えへへへ。
そんなこんなでタランチュラを後にし、また散り散りになっていたら、「写真撮ってー」と子供らに呼ばれたので、再び「ほーい」と近づく。
うわああああああ。
母さん、それは本気でダメなやつー。
「イモムシ」
しかもかなりでかめ。
後ずさって、距離を取り、頭をブンブン横に降る。
それなのに、娘もう手のひらに乗せてこっちを見ている。
係のお姉さんも、「ほらお母さん、早く早く動いちゃうから!」みたいな顔している。
覚悟を決め近寄ってすかさずカメラを覗き込み、被写体に意識を向けることなくシャッターをきって、また後方へ。
満足そうな娘。
、、、疲れるな、昆虫園。主に母親が、精神的に。
休む間も無く、今度は息子がイモムシを手のひらに。
やっぱり写真を催促してくる。
イモムシちゃんたら、けっこう動くらしくお姉さんが、またも「早く早く」の視線を送って来る。
また、しゃしゃしゃと近づき、しゃしゃしゃと戻る母。
もう、本格的に疲れた。
残りの時間は、明日のジョーのごとく椅子に腰掛けて、二人が終わるのをただただ待つ。
子供のね、知的好奇心を邪魔しちゃいけないからね。
帰る頃には二人とも満足そうで、遠出の甲斐もあったってもんだ。
*おーえー
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