井の中のカナダ 

英語イマイチでも、アラフィフでも、クセの強いネイティブの友達とつるんでます。

注射恐怖症の娘の場合、睡眠薬でサクッと眠らせて歯の治療

しまったあああああ。

 

娘の歯医者の予約があったのに、すっかり忘れてドタキャンしてしまった、、。

  

、、しょうがない。

忘れちゃったものは、仕方がない。

 

ただまずいのは、これ、虫歯の治療ではなく、歯の矯正の定期検診だったんだなあ。

 

今年インビザライン・システムという新しいやり方の歯列矯正を始めたばかりの娘。

 

これは、従来の銀色のワイヤーで縛って矯正していくのではなく、歯型をスキャンして、そのデータを元に3Dプリンターで透明なマウスピースを作るというシステムの歯列矯正。2週間おきに次の段階のマウスピースに取り替えて、徐々に歯を動かしてくというもの。

 

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こちらではこのやり方が主流になったのか、銀色の矯正器具をはめている人をほとんど見なくなった気がする。

 

そして昨日、次の段階のマウスピースをもらう日だったのに、すっかり忘れていた。

 

ああ、もう自分!

 

すぐに再予約取れればいいなあ。

 

カナダは一応健康保険があるが歯科治療は基本的に例外で、職場の保険でカバーしてもらったりが主流だけど、いずれにしても歯列矯正は実費。

 

そんでもって、通常の歯の検診や治療をしてくれる先生と、歯列矯正の先生は別で、お互いに連携はするけど、掛け持ちはしないのが普通。

 

だから予約も別々だし、矯正の先生が抜歯の指示とかを小児歯科医に伝え、小児歯科医が何か発見すると、矯正歯科医のOKが出るまで待機になったりと、やたらにめんどくさい。

 

しかも、うちの子は車で30分もかかる小児歯科医にわざわざ通っている。ちなみにカナダでの車で30分は、30〜40km位の距離を平気で行ける。

 

 

まだ娘が小さい頃、なにも考えず近所の歯科医に連れて行き、普通に注射で治療しようとしたら、パニックを起こして何一つ治療せずにあえなく帰宅したことがあった。

 

そう、この時、娘の注射恐怖症が発覚。

 

大抵のことは、割と聞き分けがいい娘なんだけど、注射に関してはもうパニック。

 

しかも、元ダンナも注射恐怖症で、二人にとって注射がどんなに恐怖で辛い事なのかタッグチームで私を説得にかかるから、たちが悪い。

 

どうしたもんかと思っていたら、見かねた歯科医の受付の人が、近所にはいないけど、小児歯科医の中でも特別な免許をもっている人だけができる、治療の前に鎮痛剤的な薬と、もうひとつ眠らせる系の薬を子供に飲ませ、ほぼ寝ている状態にしてから麻酔の注射をして施術するという方法があるとのこと。

 

それだ!!

 

以来ずっとその治療ができる、車で30分の小児歯科医の先生に診てもらっている。

 

2種類の薬を飲んで、娘が眠りに落ちるや否や、先生が「用意、ドンッ!」とタイムレースばりに着々と治療や抜歯こなしていく。

 

一番多く施術した時は、虫歯の治療1本と、矯正の事前処置のために乳歯4本一気に抜いた。でも、「もう1本抜きたかったけど、残念ながら娘ちゃんが起きちゃったわ~」と、それでも次回に持ち越し。

 

その後は、待合室でちゃんと意識が戻るのを先生が見届けてから帰宅。

 

このやり方なら、娘もしぶしぶ協力する。

しかも、眠っている間、実は麻酔の注射をしている事をいまだ本人は知らない。

 

しかし、意地でも眠りに落ちないように頑張る子供もいるらしい。

 

その日、私たちが待合室で回復を待っていると、次の順番の男の子がそのタイプだったらしく、眠気と戦いながらギャーギャーわめいて全く治療しないまま、あえなくタイムアップ。

 

もちろんその場合も、かかった費用は請求される。

 

連れてきていた両親の憔悴しきった顔が忘れられない。

 

しかも、タイムアップを言い渡されて安心したのか、男の子、お父さんに抱えられて待合室であっという間に眠りに落ちていた、、、。

 

お父さん、どつきたかっただろうなあ、本心では。

 

ほんと、親の心(と財布の事情)、子知らずは万国共通なのだ。

 

息子編はこちら↓

www.canada-kt.com

 

 

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