初めてのイースターエッグのデコレーションが案外楽しかった件
(↓続き)
イースターの前日、エッグハンティング用のチョコの準備もひと通り終わり、あとは夜、子供達が寝静まった後、チョコを家中に隠して回るだけとなった。
はずだったが、娘が突然慌てたように、「ひょっとして明日イースター?」と聞いてきた。
そうだけど?
「イースターエッグは?」
イースターバニーがチョコ隠しにやって来るのは今夜だよ。
「そのイースターエッグじゃなくて、自分で作る方のやつ」
自分で作る、イースターエッグ?
あー、そういや、そんな事したっけね、、、。
白い卵に絵を描いたり、先に蝋で模様描いて(蝋で描いたところだけ色が染まらない)染色したり、シールを貼ったりしてデコレーションするイースターエッグ。
*こういうの↓
エッグハンティング に気を取られて、すっかりそんなイベントがあるの忘れてた。
めんどくさい。
チョコの準備完了ですっかり終わった気分になってるから、非常にめんどくさーい。
「ダディの家で毎年やってるの。だから今年もやらなくっちゃ!!」
はいはいはい、、、わかりますた。
やり方はわかってるんだよね?
おかあの手助けいらないよね?
「大丈夫、大丈夫。白い卵と、デコレーションキット買ってきてくれるだけでいいから!」
、、、了解。では行ってきます。
デコレーションキットには、染色用の錠剤と、シール、鉛筆の形をした蝋が入っていた。
早速、準備にかかる子供たち。
手助けはいらないとはいえ、
「いくつ作ればいい?」
「色水どの容器使えばいい?」
と、何かと色々聞いてくる。
結局気になって、二人の元に赴く母。
へー、なんかいろんな色水があってキレイねー。
蝋で描くとどんな仕上がりになるの?
どうやって色つけるの?
、、、おかあもやってみていい?
「やっぱりねー。マミー、結局やると思った」と、娘がにやけながら言ってくる。
うるさい。うるさい。
だって、なんか、おもしろそうなんだもん。
結局、ハマっちゃった私も含め、みんなで1ダース分、全部飾り付けした。
ところが、これ生卵だから、せっかくキレイなのに使うときに割らなくちゃいけない。
がんばっただけに、惜しくなってきた私。
娘によると、卵に小さな穴を開けて中身を全部出したら、そのまま殻を飾っておけるらしい。
よし、それやってみよう!
経験者の娘がデモンストレーション。
卵の殻の上下に小さい穴を開け、下の穴から中身を出していく。
穴が小さいから、かなりゆっくりしか中身が落ちてこない。
ああ、じれったい。
しびれを切らした母にピコーンとアイデアが浮かぶ。
それさあ、上の穴から息吹き込んで押し出したらいいんじゃない?
娘も同意し、上の穴に慎重に息を吹き込む。
まずは白身がにゅるっとでてきた。
うーん、かなり美しくない光景だが、さっきより断然早い。
しばらくすると、「黄味の部分が引っかかって、出てこない」と、娘は下の穴につまようじを突き刺し、中の黄味を割ってから今一度、息を吹き込む。
今度はにゅるりと黄味が絞り出される。
うげー。
今度は本格的にグロい。
が、やっぱり自然に落ちるの待つより、100倍早い。
「息が続かない」と言う娘に代わり、今度は私が。
「ぎゃー、気持ち悪いー!」と騒ぐ娘。
知ってるよ。そう言ったじゃん。
兎にも角にも、全部じゃないが、いくつかは中身を出し切り、その日の夕飯は急遽オムライスになったとさ。
*苦労の甲斐あって、私的には、なかなかの出来のイースターエッグたち。
(↓続く)
頑固者の息子の場合、全身麻酔で一気に抜歯その数、5本
息子も歯列矯正の事前処置として、これから生えてくる永久歯をなるべく正しい位置に生えさせるように、先に乳歯を抜歯して、スペースを事前に確保する処置をする年齢になった。
うう。頭が痛い。
気が乗ればノリノリで協力するが、気が向かないと意地でも言うことを聞かない息子。
前の小学校の校長先生もお墨付きの頑固者。
どうしたもんか。
小児歯科の先生曰く、娘のように薬で眠らせるパターンもできるが、抵抗されると時間とお金の無駄になるリスクがある。
もう一つの方法は、全身麻酔で一気にやってしまうパターン。お金はもっとかかるし、なにせ全身麻酔、体に負担も多少なりともある。しかし、治療は一気に確実に終われる。
母は考える。
前回目の当たりにした、件の男の子を連れてきた両親の憔悴した顔が忘れられない。
今までいろんな検査で全身麻酔は経験済み、残すはお金の問題。お薬で眠らせる方法の倍かかるが、お薬の場合、2回で治療が完了できる確約はない。
「全身麻酔で」
母、決断。
当日は、麻酔科医と小児歯科医の先生が二人してタッグを組む。
「ゆったりした服できてください」とのことで、息子はパジャマのまま待合室でビデオを見ながらおとなしく待っている。
これから何が起こるとも知らずに、、、。
処置室に入ると、物々しい手術台に息子は寝かされ、「お母さん、手を握ってあげてください」と言われる。
さすがに若干、ビビっている様子の息子。
そりゃそうだ。
先生が「これから麻酔液を入れます」と小声で私に囁き、作業の様子が見えないように息子の視界をブロックするように促される。
視界の隅で、テレビでよく見る透明なバッグがぶら下がったチューブの先の小さな針を先生が息子の手の甲に刺したのが見てとれた。
途端に息子が、不思議そうな顔して、
「ん? マミー、僕の手どうなって、、」
言葉を終わらせることなく、意識を失った。
はやっ。
その後は、もう、母さんの出番なし。
とっとと処置室を追い出され、待合室に腰掛けたまま、本当に全身麻酔の選択でよかったのだろうかと逡巡しながら治療が終わるのを待つ。
1時間もしたろうか、先生が出てきて全部処置終わりましたと言う。
すべての歯のクリーニング、虫歯の治療1本、乳歯5本抜歯。
ひえー。
日本じゃ考えられない、猛スピード。
処置室から戻された息子を見ると口が流血だらけでひるむ母。
目が覚めると自分に何が起こったのかわからず半分パニックの息子。
ようやく落ち着かせるも、とっとと家に帰りたいと言うので、抱きかかえて車に戻り、出血の処理をしながら家路につくというなかなかの修羅場。
次の日にはケロリとして、硬いものが食べづらいと文句たれていた。
やっと終わったけど、数年後には、また、娘同様、今度は永久歯を確実に4本は抜かなくてはならないことが決定している。
薬でいくか、全身麻酔でまたいくのか。
私も子供の頃、矯正していて、昭和の日本の片田舎では注射針でブスブス麻酔、しかも、銀色ワイヤーしか選択肢なかったのに、今時の子は恵まれてるよなあ。
私は基本的におもちゃとかは買ってあげない(誕生日とクリスマスにお願いしろ、と言ってある)んだけど、なんつーか、よっぽどお金と手間がかかるっていうか。
でも、私自身の手間と時間の短縮、リスク回避っていう面も大きいから、過保護ともまた違うのかねえ。
*抜歯後の、息子によるウサギの前歯の芸。
(前歯の両脇に歯が生えきってないからできるワザ)
くだらねえ。
注射恐怖症の娘の場合、睡眠薬でサクッと眠らせて歯の治療
しまったあああああ。
娘の歯医者の予約があったのに、すっかり忘れてドタキャンしてしまった、、。
、、しょうがない。
忘れちゃったものは、仕方がない。
ただまずいのは、これ、虫歯の治療ではなく、歯の矯正の定期検診だったんだなあ。
今年インビザライン・システムという新しいやり方の歯列矯正を始めたばかりの娘。
これは、従来の銀色のワイヤーで縛って矯正していくのではなく、歯型をスキャンして、そのデータを元に3Dプリンターで透明なマウスピースを作るというシステムの歯列矯正。2週間おきに次の段階のマウスピースに取り替えて、徐々に歯を動かしてくというもの。
こちらではこのやり方が主流になったのか、銀色の矯正器具をはめている人をほとんど見なくなった気がする。
そして昨日、次の段階のマウスピースをもらう日だったのに、すっかり忘れていた。
ああ、もう自分!
すぐに再予約取れればいいなあ。
カナダは一応健康保険があるが歯科治療は基本的に例外で、職場の保険でカバーしてもらったりが主流だけど、いずれにしても歯列矯正は実費。
そんでもって、通常の歯の検診や治療をしてくれる先生と、歯列矯正の先生は別で、お互いに連携はするけど、掛け持ちはしないのが普通。
だから予約も別々だし、矯正の先生が抜歯の指示とかを小児歯科医に伝え、小児歯科医が何か発見すると、矯正歯科医のOKが出るまで待機になったりと、やたらにめんどくさい。
しかも、うちの子は車で30分もかかる小児歯科医にわざわざ通っている。ちなみにカナダでの車で30分は、30〜40km位の距離を平気で行ける。
まだ娘が小さい頃、なにも考えず近所の歯科医に連れて行き、普通に注射で治療しようとしたら、パニックを起こして何一つ治療せずにあえなく帰宅したことがあった。
そう、この時、娘の注射恐怖症が発覚。
大抵のことは、割と聞き分けがいい娘なんだけど、注射に関してはもうパニック。
しかも、元ダンナも注射恐怖症で、二人にとって注射がどんなに恐怖で辛い事なのかタッグチームで私を説得にかかるから、たちが悪い。
どうしたもんかと思っていたら、見かねた歯科医の受付の人が、近所にはいないけど、小児歯科医の中でも特別な免許をもっている人だけができる、治療の前に鎮痛剤的な薬と、もうひとつ眠らせる系の薬を子供に飲ませ、ほぼ寝ている状態にしてから麻酔の注射をして施術するという方法があるとのこと。
それだ!!
以来ずっとその治療ができる、車で30分の小児歯科医の先生に診てもらっている。
2種類の薬を飲んで、娘が眠りに落ちるや否や、先生が「用意、ドンッ!」とタイムレースばりに着々と治療や抜歯こなしていく。
一番多く施術した時は、虫歯の治療1本と、矯正の事前処置のために乳歯4本一気に抜いた。でも、「もう1本抜きたかったけど、残念ながら娘ちゃんが起きちゃったわ~」と、それでも次回に持ち越し。
その後は、待合室でちゃんと意識が戻るのを先生が見届けてから帰宅。
このやり方なら、娘もしぶしぶ協力する。
しかも、眠っている間、実は麻酔の注射をしている事をいまだ本人は知らない。
しかし、意地でも眠りに落ちないように頑張る子供もいるらしい。
その日、私たちが待合室で回復を待っていると、次の順番の男の子がそのタイプだったらしく、眠気と戦いながらギャーギャーわめいて全く治療しないまま、あえなくタイムアップ。
もちろんその場合も、かかった費用は請求される。
連れてきていた両親の憔悴しきった顔が忘れられない。
しかも、タイムアップを言い渡されて安心したのか、男の子、お父さんに抱えられて待合室であっという間に眠りに落ちていた、、、。
お父さん、どつきたかっただろうなあ、本心では。
ほんと、親の心(と財布の事情)、子知らずは万国共通なのだ。
息子編はこちら↓
将来の夢があるって事自体が素敵よね
恐竜博士の息子の将来の夢は、古生物学者。
恐竜1体丸ごとの化石を見つけて、博物館に1億円で売り飛ばす野望を持つ男。
図鑑から、パズルから、ありとあらゆるものが恐竜で埋め尽くされている息子の部屋。
恐竜好きが知られているから、誕生日プレゼントも、クリスマスも、おみやげも、たいがい恐竜ものなので増える一方。だが博士的にはオールオッケー。
子供特有のスポンジの様な吸収力で、知識欲もガンガン満たしている様子。
おもちゃ売り場にある、恐竜のフィギュアを戦わせて遊んでいる他の子供を横目に「マミー、あの子たちは間違ってるよ。ジュラ紀の恐竜と、白亜紀の恐竜だから、同じの時代に存在しないんだよ」と吐き捨てる博士。
まあまあまあまあ。
ある日、娘と私でティラノサウルスがどれくらいの速さで走れるのか議論となり、私は時速60kmくらい、娘は時速50kmくらいと推察。
博士に質問すると、しばし考えたあと、「20kmくらいかな」と言う。
えー、遅くないそれ?
ジュラシックパークでめっちゃ早かったじゃん、ティラノ。
推察の根拠が映画ってのもどうかと思うが、真偽を確かめるべく、グーグルで検索すると時速50kmくらいとでた。
「イェーイ。恐竜のことではじめて勝った~!イェーイ」とはしゃぐ私と娘。
「うーん、でも確か最近の説でそんなに早く走れないってわかったはず」と博士は腑に落ちない様子でブツブツ言っている。
、、、、。
そんなに言うなら、と、検索結果を直近1年に限定してみる。
「最近の研究結果でティラノサウルスの時速は20kmくらいと推察されている、、」
やっぱ、博士が正解だった。
うって変わって娘の場合、夢は「歌って踊れて、演技もこなせる世界規模のエンターテイナー」
まじめにそう言っている。
何度聞いてもそう答える。
具体的なプランとしては、まずはとっととワールドツアーに出て、ひととおりツアーが終わったら帰国してウェイトレスになる、と。
ウ、ウエイトレス?! ワールドツアーの後にウエイトレス?!
「うん、やってみたいんだよね、ウェイトレス」と涼しい顔で娘が答える。
うーん、母さん思うに「逆」かなあ、順番が。
「なんで?」と不思議そうな娘。
えっとね、とりあえずスターになるにはオーディションとか受けるのよ。いきなり「私、ワールドツアーやります」「OK!」みたいな話じゃないからさ。
で、「普通は」だけどさ、オーディション受かるまで、生活してくお金を稼がなくちゃいけないわけ。そのためには手っ取り早くウェイトレスやって資金を稼ぐ、みたいな流れになるのよ。しょっちゅう募集してる仕事だからね。
「あー、じゃウェイトレス先でいいや」
、、、何だろう、なんか大事なことが伝わっていない気がする。
「ワールドツアーありき」なのは放っておいていいのだろうか。
そもそも歌のトレーニングも、演技のレッスンも何もやってないないのに、どうしてそんなに自信満々なんだよ
私が小さい頃なんて、別に取り立ててなりたいと思った職業もなければ、超現実的な子供だったからアイドルに憧れもしなかった。
ふざけてばっかりいたので、「吉本に入れば?」と、学年が変わるごとクラスメイトに言われていたが、そんな博打に出るほどの度胸もない。
そんな子供が、立派な社会人になるはずもなく、あっちふらふら、こっちふらふらの人生のままめでたく50歳。
まあ、子供達、夢持っているだけで良しとするか。
過度な期待はせずに、生暖かく見守っていこうと思う今日この頃。
日本のお菓子業界はイースターのエッグハンティングは放置なの?
この間バレンタイン終わったと思ったら、もうイースター。
今年もエッグハント用の卵やウサギの形のお菓子の買い出しにいそしむ母。
感謝祭のお祭りで、ここカナダでイースターは、「春になって最初の満月のすぐ後の日曜日」に設定されている。
で、結局いつよ、ってな話だけど。
ウサギちゃんが家中に卵やウサギの形のお菓子を隠すので、翌日子供らがそれを見つけだし、回収してまわるというイベント。
このイースターのエッグハント、なぜ日本のお菓子業界が嗅ぎつけて商売にしないのか不思議でしょうがない。
近所を巻き込まないと成り立たないハロウィンや、いまいちやってみたいと思えない恵方巻きなんかより、よほどてっとり早く普及できるだろうに。
別にエッグハンティング推奨してるわけじゃないんだけど、なにせ北米はお菓子が絡むイベントが多い。
2月にバレンタイン、4月にイースター、10月にハロウィン、12月のクリスマスも靴下に必ずお菓子が入っているし、子供の誕生日会もなにかしらお菓子のおみやげをもらってくる。
特にハロウィンとイースターは、尋常じゃないほどのお菓子を子供達が手にして帰ってくる。
*去年のハロウィンの戦利品
イースターの場合、以前住んでた小さな町では参加費3ドルで、近所の子供を何十人も集め、主催者んちの裏山に盛大にチョコをぶちまけてエッグハントさせる、なんてイベントもあった。
ちゃんと卵の形のプラスチックケースに入ったチョコもあるんだけど、大抵は銀紙に包まれただけのキスチョコみたいなのが、森の中に撒いてある。
はじめて参加した年は、銀紙に包まれているとはいえ、地面の上に直置きされてたチョコに抵抗あったけど、翌年にはすっかり慣れて、自分でも拾って食べてたというね。
そして、もちろん子供たちが山ほど持って帰ってくるわけだ「土のついたチョコ」を。
しかも、他の団体主催のエッグハンティングがあると聞きつければ、やる気満々の子供を車に乗せて移動、そして再び参戦。
もちろんここでも、チョコは地面に直撒き、下手すりゃ子供に踏まれている、、。
ひととおり地区のイベント制覇したあとは、ウサギちゃんはもちろん自宅にも来てるので、室内ハンティングを開始。
しかーも、離婚したおかけで、元ダンナの家と、私んちの両方でハンティング。
ウサギちゃん、「離婚したからどっちかの家だけね」って忖度してくれないらしい。
「どっちの家にも来るに決まってんじゃん」
と子供たち。
こんな超現実主義の母から生まれたと思えない、激しくドリーミングな我が子たち。
「マミー、今年のイースターはエイプリルフールなんだよ。だからウサギがなんかイタズラしかけてくるかもね〜」
と、ワクワク顔で母親のハードルを上げてくる。
いまだにこんなこと信じているのか、それとも、信じてる風を装っていつまでもチョコにありつこうという作戦なのか、今ひとつ確信がもてない。
「もう信じてない」と子供らから確約とれば、クリスマスプレゼントや卵のチョコを、こっそり準備して、当日まで隠しとくなんていう手間もはぶけるのに。
地味にストレスなんじゃ。
しかもカナダのお菓子、大味で好きじゃないんだよ、母は。
だからイースターのエッグハンティング、家でやる分には私の好きなブランドのチョコを混ぜておいて、ハンティングの後、私はもっぱらそのちょっとお高めチョコを食べ、子供らにはどうでもいいカナダのやつをさりげなく支給する。
少しくらい見返りがあってもいいと思うの、母さんにも、、、。
(↓続く)
50歳の誕生日会がド派手な仮装パーティだった(3)
(続き)
ケーキも食べ、みんなだいぶごきげんになった頃にカラオケが始まった。
最初は誰も歌おうとしないんだけど、そのうち勇者がパラパラと歌い出し、エンジンかかると、一気にノンストップになる流れは日本と一緒。
しかし、カラオケけっこう浸透しているとはいえ、カラオケボックスとかがあちこちにあるわけではないので、みんなそんなに練習とかしてるわけではない。
ので、基本的に下手。
マイクで歌ってる人も下手なら、その声かき消すくらいにがなりたてる周りの人らも下手だというカオスな展開。
でも、いいの、盛り上がりかたは半端ないから。
不思議だったのは、このお店、けっこうでっかくって、バーのある大人向けサイドと、通路を分けて、子連れでもOKなレストランサイドにきっちり分かれているのに、わざわざカラオケやってる私らの真横のテーブルに座るお客さんたちがいたこと。
うるさかろうに、なんなんだ?
しかし、すぐに謎はとける。
そのお客さん、私たちのカラオケのDJに勝手にリクエスト出して、普通に歌い始めたから。
「っていうか、だれ?」
って感じなんだけど、誰も気にしてない。
しかも、飛び入り参加するだけあって、歌がうまい。「おおおおお」とか言っちゃって、私らグループは盛大な拍手。
私は内心、「うわー、このレベル聴いた後じゃ、この後、歌い辛いよなあ」と思っていた。
が、
その人が終わるとまったく気にする様子もなく、「音程も何も」な歌が速攻再開された。
すごいね、君たち。
結局おひらきになったのは、12時もすぎた頃で、みんなグダグダになった仮装のままホテルに戻る。
もちろん、次の日はみんな二日酔い。
どよーんとしたまま、近くのファミレスに集まって朝食をとる。
二日酔いの朝のコーヒーと、油っぽいベーコンやハッシュポテトのうまいこと。
ぼーっとしてると、奥のテーブルでメーちゃんやナッちゃんが、
「あの人、朝はコーヒー飲み終わるまで、英語まるっきりダメだから放っといてあげて」と、周りの人に得意げに説明していた。
ま、私のことなんだけどさ。
ま、その通りなんだけどさ。
そんなこんなで、記念すべき初自分主催誕生日パーティは無事終了。
*私のこと思い出した、と友人が送ってきた写真。
一番下のラインまでコーヒー飲んだら、話し始めてよし、というマグカップ、、、。
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50歳の誕生日会がド派手な仮装パーティだった(2)
(続き)
ほどよく酔っ払った、下は20代、上は50代までの老若男女、総勢20名あまりの大人がおもいおもいの扮装でレストランに到着。
仮装好きのマーさんが、本物志向のカンガルーの着ぐるみの中で、暑くて死にそうになりながらも絶対にそれを脱がなかったのは、あっぱれと言うのか、なんと言うのか。
180cm以上はある男子が、子猫ちゃん(Kitty Cat)に扮し、チュチュにちゃんと尻尾までつけてて、そこは笑っていいのか、悪いのか。
日本のアニメ大好きなアンちゃんが、オンラインでアニメのナルトのコスチューム買ったら、おでこに巻く奴のクオリティが許せなくて、別に本格仕様の買い直したんだとか、なんとか。
そうかと思えば、顔に落書きしただけ?と思いきや、とっても雑なキッス(バンドの方)のメイクだったり。
そんななか、映えある私の中のベストワンコスチュームは、エッちゃんの映画グリースのキニキー兄さんに決定!
普段は髪を下ろしているエッちゃんが、その金髪をリーゼント風に固めて、Tシャツにライダースジャケット、耳にタバコを挟んで、それはもう、ほぼほぼ2次元男子。私と身長が同じくらいだから、目線も同じで青い瞳に吸い込まれそうになる。
同じ人間と思えないわー。
惚れてまうー。
*エッちゃんのライダースジャケット
ちゃんとキニキー所属グループのロゴをつける芸の細かさよ。
ところで、このパーティ、マーさんの知り合いのメキシコ料理店の一角を貸し切って行われ、知り合いってことでカラオケ使用は無料、専用バーテンダー&ウェイターを雇い、飲食のチップがそのままその人たちの取り分となる、との取り決めになった。
おもしろいのは、日本だと誕生日会といえば、友達が主催するもんだろうけど、どうやらこっちでは本人が主催して、友達をゲストとして招待するもんらしい。
だから、ケーキも風船も、あと、飲みものとかの料金も私とナッちゃんが負担。
マーさんが、お店との連携とってくれたから楽なもんだったけど、自分で自分の誕生日会をプロデュースするというのは、なかなか妙な気分だった。
ケーキはふたつ用意。
私が用意した普通の20cmx30cmの生クリームケーキに、ドドーンと数字で50のキャンドル。普通のろうそくじゃ、ケーキが蜂の巣になっちまう。
もうひとつは、参加者の中にけっこうビーガン(完全菜食主義) の人がいたのでミルクも使わないビーガン仕様&グルテン抜きのチョコレートケーキ。
このナッちゃん用の40歳のキャンドルを立てたスペシャルケーキ、小さいくせに白い方のケーキの倍くらいの値段する。
でも来たひとみんなに楽しんでもらいたいからちゃんと用意。
(↓続く)
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50歳の誕生日会がド派手な仮装パーティだった(1)
私50歳とナッちゃん40歳の合同仮装誕生日パーティ、 予定通り開催。
↓ 準備編
当日は、以前、息子の加配の先生をしてくれ、それが縁で仲良くなったカナダ人シングルマザーのロンさんと、アメリカ側のパーティ会場まで車で向かうことになっていた。
前日に打ち合わせしてたらロンさんに仮装パーティであることが伝わっていないことが発覚。急遽うちにあったNinja(忍者)のコスチュームを貸しだすことに。
うちから車で国境まで約1時間。
週末だったので予想通りカナダとアメリカの国境のチェックポイントは、各レーンとも長蛇の列。
しかも私たちの列だけ異常に進むのが遅く、嫌な予感はしていたんだけど、ゲートにつくと、新人の国境管理菅らしき黒人のお姉さんがやけに慎重にいろいろ聞いてきた。
私が運転手だったので私が対応しなくちゃいけないんだけど、この姉さんの英語がぜんっぜん聞き取れない。
助手席に座っていたロンちゃんが私の座ってる方に身を乗り出して、ドアの外に立っているお姉さんと話をしてくれる。
挙句に、今まで一度もそんなことなかったのに、後ろのドアを開けてわざわざ後部座席をチェックするという。
「後ろに風船が見えるけど?」
あ、誕生日パーティなんです。
「子供の誕生日会?」
いや、私の誕生日会、、です。
「、、、、。」
荷物スペースに色とりどりの風船がゆらゆら漂ってるわ、床にはビニール袋に突っ込まれた忍者のコスチュームとオモチャの日本刀が転がっているわ、子供の誕生日会と思うわな、そりゃ。
沈黙に耐えられなくなったのか、ロンちゃんが、「本当に彼女の誕生日パーティ。彼女50歳なのよ」とお姉さんに声かけた。
終始しかめっ面の姉さんが一転して驚愕の面持ちに変わる。
「50歳?! あなたが?本当なの?! 」と私の顔を覗き込む。
近い、だいぶ近いっす。
後方から「アジアンパワー!」と、ロンちゃんが茶々を入れる。
「へえええ。OK、もう行っていいわ。楽しんできて」と、姉さん。
ロンちゃん、グッジョブ。
その後、パーティ会場のレストランにケーキを届け、ホテルにチェックインし、速攻マーさんちに向かう。
マーさんちには、すでにぼちぼち人が集まっていて、やっぱり、すっかりみんな飲み始めている。
しかーも、マーさんから「犬飼っている人は連れてきていいよ」ってお達しがあったので、ダックスフンド、ボーダーコリー、チワワっぽいのから、テリアっぽいのまで。総勢7匹のわんちゃんがそこいら中にうごめいて賑やかなこと。
マーさんちは柵で囲われた裏庭があるので、ど真ん中に椅子を集めてビールやワイン片手に座ってみんなでまったり。犬たちは勝手気儘に芝生の上を駆けまわっている。
天気もよくて、そのまま昼寝しちゃいそうな勢い。
まあ、それは嵐の前の静けさでしかなかったんだが。
(↓続く)
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ビクトリア島 昆虫園で虫ざんまい(2)
*虫が苦手な人は閲覧注意。写真もそれ系ばっかりです。
(↑からの続き)
昆虫苦手じゃないよ、私。
ただねえ、巨大ゴキブリを昆虫の仲間に入れてもいいのか、と。
巨大ゴキさんをガラスのショーケースで展示していいのか、と声を大にして言いたい。
かわいいお姉さんが爽やかに「これはコックローチ(ゴキブリ)の仲間でーす。触ってみたい子〜」と子供に問いかけている。
人生で「コックローチ、触ってみたい子〜」というフレーズを聞くとは思わなんだ。文としておかしいだろ?と内心思うも、思いの外、手が上がっている。寒いカナダだから、ゴキさんにあまり馴染みがないせいだろうか?
いかん、、、うちの子らも迷いなくしっかり手を上げている。
さりげなく視界から消えようと後ずさる母。
しかし、時すでに遅く、手のひらに巨大ゴキさんを乗せてもらった娘が、「マミー、写真撮って、早く、早く」と私を呼ぶ。
ぐぬぬ。
仕方がないので、反復横跳びの要領でさっと近寄り、チャチャっと撮って後ずさる。
*がんばった証拠写真
「あれ、マミー、ひょっとしてゴキブリだめ?」と、いぶかる娘。
いや、そもそも、ゴキブリオッケー♡な人っていなくない?
しかし、「いや、別にダメじゃないけどさ」と何がそうさせるのか、謎の強気発言をする私。
すると手にゴキさん乗せたまま、娘が近づいて来る。
来るんじゃないよ!
娘との一進一退の攻防を繰り広げ、やっと追っ払ったと思ったら、次はクモのコーナーに連れていかれる。
色とりどりで、毛がフッサフサのタランチュラ。
うーん、ゴキさんよりマシだが、だからと言ってかわいいわけでもない。
担当のお姉さんが、「残念ながらタランチュラは16歳以上の人しか触らせてあげられないの」と告げる。
まわりの子供らは一斉に、「ええええ」とぶーたれる。
あら残念だったね、君たち。
すると我が娘が
「、、、じゃ、マミーが乗せてよ」と。
え?
「マミー、16歳以上じゃん、手に乗せて見せて」
他の子供らもなぜか私を見つめる。
またしても、謎の力が私を駆り立てる。後には引けない。
で、では、僭越ながら私が、、、。
毛でモコモコのタランチュラが私の手のひらに降ろされる。
別に動きまわるわけでもないし、おもちゃみたいでなんてことない。
むしろ、子供達の羨望の眼差しが心地いい。
大人っていいだろー。えへへへ。
そんなこんなでタランチュラを後にし、また散り散りになっていたら、「写真撮ってー」と子供らに呼ばれたので、再び「ほーい」と近づく。
うわああああああ。
母さん、それは本気でダメなやつー。
「イモムシ」
しかもかなりでかめ。
後ずさって、距離を取り、頭をブンブン横に降る。
それなのに、娘もう手のひらに乗せてこっちを見ている。
係のお姉さんも、「ほらお母さん、早く早く動いちゃうから!」みたいな顔している。
覚悟を決め近寄ってすかさずカメラを覗き込み、被写体に意識を向けることなくシャッターをきって、また後方へ。
満足そうな娘。
、、、疲れるな、昆虫園。主に母親が、精神的に。
休む間も無く、今度は息子がイモムシを手のひらに。
やっぱり写真を催促してくる。
イモムシちゃんたら、けっこう動くらしくお姉さんが、またも「早く早く」の視線を送って来る。
また、しゃしゃしゃと近づき、しゃしゃしゃと戻る母。
もう、本格的に疲れた。
残りの時間は、明日のジョーのごとく椅子に腰掛けて、二人が終わるのをただただ待つ。
子供のね、知的好奇心を邪魔しちゃいけないからね。
帰る頃には二人とも満足そうで、遠出の甲斐もあったってもんだ。
*おーえー
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ビクトリア島 昆虫園で虫ざんまい(1)
今年は夏休みに子供と日本に一時帰国する予定だが、離婚してから、毎年夏休みにはカナダ国内のどこかに子連れ旅行している。
だいたい子供のリクエストに基づいて、目的地を決めるのだけど、去年は同じブリティッシュコロンビア州ビクトリア島の昆虫園に行った。
ロイヤルBC博物館とか、州議事堂とか見所がいっぱいで美しいと評判のビクトリア島。
なのにピンポイントで昆虫園。
気が乗らねー。
娘が以前、ガールガイドのキャンプで行って大絶賛していたこの昆虫園。息子はまだ行ったことがないから絶対おすすめだとの熱弁にとうとう負けた。
ビクトリア島に行くには、家から車で30分くらいの船着場までまず行く。そしてフェリーに車ごと乗船し1時間半くらいでビクトリア島に到着。そこからまた1時間くらい車で走ってようやく昆虫園のあるビクトリア市に辿り着く。
けっこう手間のかかる旅なんだな、これが。
なんだかんだ半日がかりで、ホテルに辿り着き、さすがに母さん疲れたので、その日は夕食をとって眠りにつく。
そして、翌朝、ようやく待望の昆虫園に到着。
、、、ちっさ。
娘の説明だと、どんだけ立派な建物かと思いきや、街角の普通のビルの1階に入口があって奥が展示スペースになっているだけ。
受付のあたりはもちろん土産物屋が展開されている。
土産物のショーケースに引き寄せられる子供達をとっ捕まえ、展示スペースに入る。
中はガラスケースが所狭しと並んでいて、所々で園のお姉さんたちが虫の説明をしている。
もう、ここまで来ると私は用無し。
二人ともパーッと散って、おもいおもいのショーケースに張り付いている。
私も近くのガラスケースを覗くと、いるわいるわ、見たことのない昆虫がいっぱい。
しかも、全体的にでかい。
私、基本的に昆虫は平気なので、子供抜きでショーケースを覗いてまわるのも、おもしろいっちゃ、おもしろかった。
(↓続く)
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